土光敏夫氏の行政改革

ここ数年の政府の改革は、道路公団の民営化と郵便局の民営化です。
この二つは民営化されましたが、国民にとって
「サービスが良くなってよかったなー」という実感が今ひとつありません。

それと比べて今から20年ほど前に実現したものに土光敏夫氏をリーダーとして
国鉄の民営化と日本電電公社の民営化があります。
国鉄の時は、毎年ストでサラリーマンは、超スシ詰め地獄で通勤してました。
更に毎年のように運賃値上げもしていました。
ＪＲになってそういう事は全くなくなりました。

また、電電公社からＮＴＴになって電話料金は徐々に下がっているし、
インターネットや携帯電話がどんどん取り入れられて値段も下がりました。

それに比べ、道路公団の民営化はしましたが、ガソリン税を再値上げして税金を
つぎ込むようですし、直行も距離別に変えてトータルで値上げしそうです。
（TV、ラジオでPRしています）
どうも国民にとってプラスが見えにくい改革です。

土光氏の事を調べてみると、大会社2社の社長を歴任して所得も多い人と思います。
しかし実は
・普段はめざし（小魚を日に干したもの）とご飯と味噌汁で食事をしていた。
（多くの人にめざしの社長と呼ばれ親しまれていた）

・朝晩にお経（般若心経）を唱えるのを日課にしていた。

このように質素な生活に勤め、収入のほとんどを社会活動している団体に
寄付をし続けていたそうです。
（存命の間に寄付している事を一切口外しないので誰にも知られる事はなかったが、
亡くなってから世の中の人に知られるようになりました。）

この様な高潔の方がリーダーとなって大改革をしたので、後世の一般国民に
多くの幸せをもたらしているように感じました。


ｂｙ店長